自分の行きたい方向へ馬を進ませるために重要な3つのこと

みなさんは行きたい方向にちゃんと馬を進ませる事ができていますか?

  • 手前を変えようとしているけど、蹄跡から抜け出してくれない。
  • 目一杯手綱を引いているのに、馬がその方向に進んでくれない。
  • 行きたい方向に向いてはくれるけど、速歩をやめて常歩になってしまったり、止まってしまう。

なんてことになっていないでしょうか?

私がレッスンをしていた時には、このようなことが日常茶飯事で、みなさん一生懸命馬を進ませようとするのですが、なかなかその方向に進んでくれなくて苦労されておりました。

苦労されている方はある重要な事ができておらず、それができるようになるとしっかり馬を行きたい方向に進ませる事ができるようになりました。

今回は、同じように苦労されている方のために行きたい方向に馬を進ませるために重要な事3つをご紹介したいと思います。

思い当たる節がある方はぜひ参考にしてください。

1.手綱を短く持つ

行きたい方向に進ませるためには手綱の長さがとても重要になります。

手綱は車で言えばハンドルです。

手綱が長い事は、ハンドルを指だけで操作しているのと同じで、指だけではハンドルを動かす事ってできませんよね?

乗馬も一緒で、手綱が長い状態で行きたい方向に引っ張っても、馬はその方向に進んでくれません。

行きたい方向に馬を進ませたい時には、まず手綱の長さから見直しましょう。

理想的な手綱の長さは、ハミから手の位置までの手綱が常にピンと張っている状態で、拳1つ分手綱を引けば停止の合図ができて馬が止まってくれるぐらいがいいでしょう。

一度手綱の長さを見直したからといって油断してはいけません。

馬が首を動かした、回り方を変えた、速歩・駆歩を行った etc

のように何かしら行った後には、ほぼ間違いなく手綱の長さが変わっています。

そのような時にすぐ手綱を短く持ち直すようにしましょう。。

理想は、手の位置を見て手綱の長さを確認しなくても、感覚だけで手綱の長さを短くできるようになることです。

また、いくら手綱がピンと張れていても手の位置がお腹に近くてはいけません。

手の位置は、お腹と真っ直ぐ手を伸ばした位置との中間に手が来るようにしましょう。

手綱を短く持つことは、乗馬の基本中の基本です。手綱の長さは常に注意するようにしましょう。

2.行きたい方向に馬が向くまで手綱を引く

馬を左右どちらかに進ませたい場合、進ませたい方向の手綱を真横に引きます。

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ですが、うまく馬を行きたい方向に進ませる事ができない人は、引く力が足りていないことがあります。

よくあるのが、蹄跡から抜け出す時です。

蹄跡の上を歩いていない時と、蹄跡の上を歩いている時では、手綱による馬の反応は違います。

蹄跡の上を歩いていない時は、馬がどの方向に進んでいいのかわからないので、乗っている人の指示を待っています。そのため、少し手綱を行きたい方向に引くだけで、すんなり指示に従ってその方向に向いてくれます。

しかし、蹄跡を歩いていると、馬は蹄跡を進むべきと思っているので、少し手綱を行きたい方向に引いても「いやいや、蹄跡を歩き続ければいいんでしょ!」と言わんばかりにその指示を受けずに、そのまま蹄跡を歩き続けてしまいます。

蹄跡を歩いている時は、少し強い力で手綱を引かないと馬がその方向に進んでくれません。

それを、馬が嫌がっていると勘違いして引くのを止めてしまってはいけません。

行きたい方向に進ませる時は、少しずつ引く力を強めていき馬が行きたい方向に向くまで手綱を引くようにしましょう。

3.脚を使って馬を誘導する

行きたい方向に馬を進ませるためには、脚を使う事も重要です。

馬からすると手綱で行きたい方向を指示されても、その方向に進んでいいのかわかりません。

これも車と一緒の話です。

ハンドルを切るだけでは行きたい方向に車は進みませんよね?

アクセルを踏んで初めて進みます。

行きたい方向を手綱で指示した後は、脚を使って「その方向に進みなさい。」と合図を送ってあげましょう。

使うタイミングとしては、馬がその方向に向く直前か、向いたらすぐ脚を使いましょう。脚を入れるタイミングが遅れないように注意して下さい。

また、前に進む指示以外にも脚は別の使い方があります。

例えば、輪乗りをする時に手綱だけで指示を出したとしても、綺麗な輪乗りはしてくれません。

おそらく、中に切り込むようにどんどん内側に入ってしまうでしょう。

このような時に内方脚を使います。

内方脚を使うことで、馬は内側に入ってはいけないと判断し外側に進もうとします。

この時に手綱で内側に進むように指示を出すと、進む方向は内側だけど体は内側にいけないと判断して、首から体全体が屈曲し、曲線上に馬体が乗り綺麗に輪乗りができるようになります。

馬を行きたい方向に進ませる時は、手綱だけではなく脚もうまく使って指示を出して誘導させる必要があるので理解してください。

さいごに:馬の気持ちになることが大事

当たり前ですが、乗っているだけで馬に気持ちが伝わるわけはありません。

あなたが、馬にわかりやすく指示を出してあげないと行きたい方向に馬は進んでくれません。

その指示の内容が曖昧であったり、不足していては馬はどうしていいか分からなくなってしまいます。

もし、自分が思っているような動きを馬がしてくれない時は、一度自分のやり方を見直してみてください。

本当にそのやり方で馬が指示の内容を理解してくれるのか?または、どうしたらわかりやすく伝わるのか?

このように考えて乗り方を直すことで乗馬は上達しますし、必ずあなたが期待している動きを馬がしてくれるようになりますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

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