うまい人がやっている安定した軽早歩をするための3つのポイント

インストラクターや乗馬上級者がやっている軽早歩を見ると、立つ座るの動作が滑らかで、体に力が入っていなくて安定していますよね。

いざ、自分が同じようにやってみると、立つ座るの動作がぎこちなかったり、下半身が動いてしまったりして、「どうしたら同じように安定した軽早歩ができるんだろう?」と悩んだことがありませんか?

今回は、そのような方のためにうまい人がやっている軽早歩のポイントをご紹介したいと思います。ポイントを覚えれば誰でも安定した軽早歩ができるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね~!

1.馬の反動を利用して立つ

うまい人がやっている軽早歩は鐙に体重をほとんどかけません。

鐙の上で立つことを100%とすると、軽速足をした時にかける体重は10%〜20%です。残りは馬の反動を利用します。

鐙に全体重をかけてしまうと、どうしても鐙の位置が前後にずれやすくなってしまったり、体に力が入りやすくなってしまいます。

そのため、馬の反動を利用してあまり鐙には体重をかけずに力を抜いて乗るようにしています。

イメージとしては、トランポリンに乗っているような感覚で、弾む瞬間(お尻が浮く瞬間)だけは鐙に少し体重をかけて、弾んでから(お尻が浮いてから)は力を抜きます。

練習をする時はできるだけ鐙に体重をかけずに、馬の反動だけで立つことを意識してみて下さい。

2.頭や手を動かさないで、腰をスライドさせて立つ

うまい人の軽早歩を見ると、腰の部分だけが動いていて、頭や手の位置などはほとんど動いていません。

初心者の方はどうしても体全体で立とうとしてしまい、その分頭や手の位置が動いてしまうので、重心が不安定になってしまいます。

その結果、立った時にバランスを崩してドスンと鞍に座ってしまったり、手綱を誤って引いてしまうのです。

言っている意味は何となくわかるけど、どうやってやればいいかよくわからないし、言葉だけではわかりづらいですよね。

なので、家で練習できる方法を考えたので試してみて下さい。

椅子に座っている状態から騎乗の姿勢を作って頭と手の位置を変えずに立とうとしてみてください。(前にかがんではだめですよ~)

そのまま立とうとするとすごく立ちにくいし、立っても後ろに倒れそうになりませんか?

そこで、腰を前にスライドさせて立ってみて下さい。すると頭と手の位置は変わらず立てるようになりませんか。

この動きが軽早歩の時に行っている動きで、安定して軽早歩をするためのポイントになります。

例えば、馬の速歩のスピードが変わってバランスが崩れてしまったことはありませんか?

これは、速歩のスピードに体がついていけなくて重心が後ろになってしまうことが原因なのですが、腰をスライドさせることで頭、手、足の位置を変えずに重心を変えることができるので、速歩のスピードが変わっても、バランスを保つことができます。

3.鞍に座る位置を一定にする

うまく立つことができても、座る位置が一定に定まっていないと、鐙の位置や重心が毎回変わってしまい、連続して立ち続けることができなくなります。

多い例としては、座る位置が鞍の後ろの方になってしまい、知らないうちに鐙が前に流れてしまっている人が多いです。

立てたことで満足するのではなく、座る時も注意して常に同じ動きができるように意識して下さい。

さいごに:馬のためにも安定した軽速歩を覚えましょう

いかがでしょうか?今回ご紹介した3つのポイント。意識すれば絶対軽早歩が安定しますよ!

考えてみて下さい、四つん這いになった状態で、自分の背中の上で人がドスンドスン座られたり、座った状態で大きく動かれたら、動きたくなくなりますよね?これは、馬も一緒です。騎乗者に馬の動きを妨げられるような乗り方をされるよりも、動きやすくなるような乗り方をする騎乗者の言う事を聞きたいものです。

軽早歩は乗馬の中で一番多く行う動きなので、ぜひ参考にして安定した軽早歩ができるようになってくださいね~

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

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