乗馬初心者の方見て下さい!軽速歩をするために覚えるべき5つのこと

乗馬を始めると必ず覚える動きのひとつとして軽速歩というのがあります。

実際に乗ってみるとわかるのですが、馬が速歩をすると想像以上に反動を受けます。
最初は間違いなく、鞍の上でポンポンと跳ねてしまうでしょう。
そのまま騎乗し続けてしまうと、お尻が痛くなってしまいますし、馬の背中を痛めてしまう可能性があります。

そこで、軽速歩です。

反動を受けるタイミングで鐙の上に立って、速歩の反動で受ける衝撃を無くします。
また、馬も背中に受ける衝撃が無くなるので、背中を痛めずに楽に動けるようになります。

今回は軽速歩をするために覚えるべき5つのことについてご説明したいと思います。
乗馬を最近始めた方や、これからはじめようとする方はぜひ覚えてください。

1:立ち方を覚える

「立つだけならそんなに難しくないんじゃないの?」
なんて、簡単に考えていませんか?

これ以外と難しいんです!

なんで難しいかというと、ブラブラしている鐙の上に立とうとするとバランスが取りづらいのと、
馬が速歩をしている状態で立とうとすると体が後ろに流されてしまうからです。

ですが、立ち方を覚えてしまえば簡単に立てるようになります。

軽速歩中の立ち方は2つのポイントを意識してください。

①鐙を斜め後ろに踏むようにして、斜め前に立つようにする
馬が速歩をしている状態で真上に立とうとすると、重力で体が後ろに流されてしまいます。
そこで、馬の上で立つ時は、斜め後ろに鐙を踏むようにして、斜め前に立つようにしましょう。
そうすると、体が後ろに流されること無く、立てるようになります。

②目線を前にしてお腹から立つ
単純に斜め前に立ってしまうと、当然重心が前にいってしまうので、そのまま倒れてしまいます。
そこで、お腹を突き出すようにして立つようにしましょう。

お腹を突き出すようにして立つことで、重心を中心に保ったまま立ち上がることができるようになります
また、目線も重要で、目線が下を向いてしまうと頭の位置が下がってしまうので、重心が前にいってしまいます。
目線は真っ直ぐ、遠くを見つめるようにして、頭の位置が下がらないように注意しましょう。

軽速歩中に立つためのポイントはこの2つです。
誤って手綱を引かないように、このポイントを抑えてバランスよく立てるようにしましょう。

img1

 

2:鞍の前の方に座るようにする。

立ったら今度は座ります。
うまく立てたからといって、座る行動をおろそかにしてはいけません。
座る時は、できるだけ鞍の前の方に座るようにしましょう
どうしても鞍の前橋(ぜんきょう)に当たってしまうのが怖くて、鞍の後ろの方に座ってしまう方が多いですが、
鞍の後ろの方に座ってしまうと、鐙の位置が前に流れてしまって立てなくなります。
座る時は、できるだけ鞍の前の方に座り、常に騎乗姿勢が保てるように意識しましょう。

3:立つタイミングを覚える

立つ動作は、馬の前肢が出るタイミングで行います。
乗っている人の体感で言うと、馬の反動を受けてお尻が浮くタイミングで一緒に立つイメージです。
座る時は、立った時と逆の前肢が出るタイミングで座ります。
言葉にすると難しいですが、やってみるとすぐ分かると思います。

1、2、1、2・・・・と

2拍子のリズムに合わせて立つ座るを繰り返して下さい。
1つポイントを挙げるとすれば、立つ時と座る時のスピードが同じになるようにしましょう。

4:軽速歩の手前を覚えよう

先ほど立つタイミングについてご説明しましたが、
タイミング以外に回り方によってどちらの前肢が出た時に立つのかが決まっています。

回り方に合わせて立つタイミングを合わせる事を「手前を合わせる」と言います。

なぜ、手前を合わせる必要があるかというと、内側の肢への負荷を軽減させるためです。
陸上競技場のような円形の場所を走る時、内側の足に体重をかけますよね。

これは馬も一緒で、輪線運動を行うと内側の肢に負荷がかかるようになります。
特に前肢に比べると後肢の方が体重がかかりやすくなるので、内側の後肢が踏み込むタイミングで立って、負荷を軽減させてあげます。

立つタイミングについてですが、
左回りであれば、右前肢が出るタイミングで立ちます。
右回りであれば、左前肢が出るタイミングで立ちます。
どちらも回っている方向の外側の肢が出るタイミングで立つので、そのように覚えましょう。

立つタイミングが間違っている時は、立つ座るを繰り返す中で1回多く座って手前を合わせましょう。

リズムとしては、”立つ、座る、立つ、座る、座る、立つ”というリズムになります。

回り方が変わった時には、手前を合わせるように意識しましょう。

5:脚を入れるタイミングを覚える

馬が速歩をしてから脚での扶助がなくなってしまうと、馬は速歩を途中で止めてしまいます。
これは、脚による合図が無いので、「あれ?速歩っていつまで続ければいいのかな?やめてしまっていいのかな?」と思ってしまうからです。
なので、脚を使って速歩を継続させるように指示を出すようにしましょう。

脚を入れるタイミングは、自分が座った時に行います。 自分が座るタイミングで両脚で圧迫。
座り初めから足を移動させ始めるようにするとよいでしょう。
軽速歩中に脚を入れるためには、立つ座るの間に行う必要があるので、あまり余裕がありません。
すばやく脚を入れるように意識しましょう。

 

さいごに:軽速歩は慣れれば簡単♪

少し長くなってしまいましたが、ここまで見ていただきありがとうございました。
今回は、軽速歩のやり方についてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
コメントを頂けるととてもありがたいです。

言葉にするととても長くなってしまいましたが、
立つ座るの動き、立つ座るのタイミング、脚を入れるタイミングなどは、やっていると感覚で覚えられると思います。
問題は、手前を合わせることです。
これは結構忘れやすいと思います。
私が乗馬を覚え始めた時は、結構忘れていたのでいつも先生に怒られていました(笑)
みなさんは手前を間違いないように注意してくださいね~。

最初はうまくいかないかもしれませんが、
今回ご説明したポイントを抑えてもらえれば、必ず軽速歩ができるようになると思いますので、がんばって練習して下さい。

あと、軽速歩に慣れてきた人向けに、安定した軽速歩のやり方についても記事を書いているので、よければ見て下さいね。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

もしこの記事が有益だと感じたら、シェアして頂けると嬉しいです!これからもお役に立てるような情報発信がんばります!

関連記事