輪乗りなどの曲線運動を行う場合に押さえるべき3つのポイント

曲線運動は、輪乗りや半巻きなど曲線を描いて進む運動のことを言います。
普段の練習ではもちろん、乗馬の技能認定審査3級以上でも必ず行う運動の一つです。

そんな曲線運動にはいくつかポイントがあり、そのポイントはしっかり覚えて欲しい内容ですので、ぜひこの機会に覚えて下さいね♪

①手綱を短く持って進む方向を指示する

輪乗りなどの曲線運動を行う場合は、蹄跡のように決まった場所を歩くわけではないので、騎乗者が進むべき方向を指示してあげなければいけません。

例えば、あなたが知らない土地でツアーアテンダントに突然、「では、ここから自由行動です!」と言われたらどうでしょうか?
きっと内心パニックになるでしょう。

それは馬も同じで、手綱が長く緩い状態だと馬はどちらに進んでよいか悩んでしまいます。

とりあえず自分の知っている道に帰ろうと蹄跡に戻ったり、あるいはその場で止まってしまいます。

色々な記事で書いていますが、曲線運動を行う場合でも馬を誘導するためには手綱を短く持っている必要があります。

手綱を短く持ち、コンタクトを取る事で進む方向が合っているということを馬に伝える事ができます。

馬からすれば、あなたがツアーアテンダントです。
手綱を短く持って進むべき方向をあなたが指示してあげましょう。

②曲線上に馬体が乗るようにする

曲線運動を行う際に馬の馬体が真っ直ぐではうまく曲線を描く事はできません。

馬体を弧の字に曲げて、曲線上に馬体が乗るようにする事で曲線運動を行う事ができます。

馬体を弧の字に曲げる方法についてですが、手綱を短く持った状態で、大体10度〜15度ほど体を進む方向に向けましょう。
そのようにすることで、馬の首が進むべき方向に向きます。手綱が短く持てていればこの程度で充分だと思います。
後は内方脚を入れる事で馬体が外側に向き弧を描きます。

この時の注意点が2つあります。

1つは、内方脚は常に入れる続けるのではなく、曲線運動を始めるタイミングや馬体が内側に入りそうになる前に脚を入れるようにしましょう。

常に脚を入れ続けてしまうと、馬はより外側に行く必要があると思い、どんどん外側に流れてしまいます。

もう一つは、外方手綱をしっかり張って、外側に壁を作るようにしましょう。

先ほども書きましたが、手綱がしっかり張れていないと馬はどちらに進めば良いかわかりません。

特に外方手綱はこれ以上外には進んではいけないことを伝える上でとても重要です。

外方手綱をしっかり張れていれば、内方の手綱が緩くても曲線上を進んでくれるでしょう。

③遠心力を受けて内側にバランスが傾かないように注意

曲線運動を行うと遠心力を体に受けるのですが、無意識に内側に体重を掛けやすくなります。

特に多いのが、車のハンドルを扱ってるように手を動かしたり、頭が内側に傾く人が多いです。

その結果、そのまま馬が内側に入ってしまったり、最悪の場合鞍がそのまま回ってしまう可能性があります。

曲線運動を行い遠心力を受ける場合でも、両鐙に体重が均等にかかるように意識し、騎乗姿勢は保ちながら体の向きと脚だけで馬を誘導するようにして下さい。

さいごに

今回ご説明した内容は、曲線運動に限らず、手前を変える場合などにも重要な事です。

手前を変える際に内側に馬が入りすぎてしまう場合は、内方脚が使えていなかったり、重心が内側によってしまっている可能性があります。

自分の騎乗に当てはまっていないか、一度見直してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

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