- 騎乗テクニック
悩んでいる人見て下さい!正反動ができるようになるための3つのコツ
正反動って難しいですよね?
がんばって正反動をやってみようとしても、鞍の上でポンポン跳ねてしまうし、馬の反動で苦しくなるし、正反動ができる気がしないのではないでしょうか?
私も正反動ができるまでに時間がかかりましたし、できなくて苦しい思いも結構しました。
先生から乗り方について教えてもらうのですが、どうしても感覚的な説明になってしまって、自分が考えているやり方が正しいのかわからずよく悩みました。
正直、「言葉だけで説明されてもよくわからないよ!もっと手取り足取り教えてくれ!」と思っていました。
(他の生徒も一緒に練習をしていたので、手取り足取りまではしてもらえませんでした(泣))
それから、うまい人の騎乗を見て、自分で試すというのを繰り返して、なんとか正反動のコツを掴みました。
正反動ができるようになってからは、「あの人が言っていた正反動のやり方はこういうことか。」と理解しましたが、「もう少し説明の仕方を変えてくれればよかったのにな~」とも思っていましたね。
そんな経験を活かして、私なりにわかりやすく正反動ができるようになるためのコツをご紹介したいと思います。
正反動ができなくて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね~
①お腹と膝の力を抜く
どうしても正反動をした時にやってしまうのが、お腹と膝に力を入れてしまうことです。
馬の反動を受けてしまうととても苦しいので、反射的に力が入ってしまうのはよくわかりますが、これをやってしまうと、完全に体が固まってしまいます。
体が固まってしまうと馬の反動をうまく抜くことができないので、反発して跳ねてしまいます。
また、一度跳ねてしまうとより力が入りやすくなり、反発の衝撃が大きくなるので苦しさも増していきます。
正反動ができるようになるためには、まず、お腹と膝の力を抜くことが重要です。
跳ねてしまってもお腹と膝の力を抜く意識をしましょう。
②かかとを下げる
乗っていて苦しくなると、どうしてもかかとが上がってきてしまいます。
かかとが上がってしまうと、下半身が固まってしまい、柔軟に下半身を動かせなくなってしまいます。
正反動中に鐙が脱げてしまう人のほとんどは、下半身が固まってしまって、鐙がしっかり踏めていないことが原因です。
なので、馬の反動を受けるタイミングでかかとを下げて、鐙を常に踏めるようにしましょう。
かかとを下げる位置の理想は、つま先と平行か、つま先よりも少し下の位置まで下げられていることが理想なのですが、最初は思った以上にかかとは下がらないと思うので、自分が下げられる限界まで下げるようにしましょう。
③馬の反動に合わせて鞍に体重をかける動きをする
私はこれがわかることに時間がかかったので苦労しました。
うまい人の乗り方を見ても正反動をしている時に何もしていないように見えたので、てっきり体の力を抜いて乗れば正反動ができるものだと思っていました
ですが、実際は違うのです。
うまい人たちは正反動を行う時、鞍からお尻が離れないようにするために、馬の反動に合わせて鞍に体重をかける動きを行っているのです!
「・・・。鞍に体重をかける動きって何?」と思いましたよね?
当然、この動きについても説明したいと思いますが、
その前にまずはこの動きを体験して頂きたいと思います。
この体験は椅子があればどこでもできるので、ぜひ試してみてください。
まずは、椅子に座った状態で、足を少し上げてお尻だけが椅子に接しているようにして下さい。
その状態から、椅子の上で跳ねて、椅子に負荷をかけるように動いてみて下さい。
その時にポイントが2つあります。
1:上半身、下半身に力を入れずに動かさない
2:椅子からお尻を離さない
このポイントを抑えてやってみると、動くところが腰だけになるかと思います。
この腰を動かす動きが鞍に体重をかける動きの正体で、正反動を行うための重要なポイントです。
この動きの特徴は鞍と体の間のクッションになっていることです。
そのまま鞍の上に座ってしまうと、どうしても馬の反動が体に伝わって跳ねてしまうのですが、
この動きをすることで、馬の反動を相殺+吸収して体に伝わらないようにすることができるので、跳ねなくなります。
正反動をしている人の腰を見ると少し沈んでいるように見えるのは、このような動きをしているからなんです。
椅子で試して何となく感覚がつかめたら、実際に馬に乗って試してみてくださいね。
あ、かかと下げることも忘れちゃだめですよ~。
まとめ:正反動を覚えるのはやっぱり難しい
今回は正反動を覚えるためのコツをご紹介しましたが、できるようになるためには、上記3つのコツが自然にできないといけないので、どうしてもある程度の鞍数と経験が必要になります。
そのため、イメージはできても実際に馬の上でやってみるとなかなかうまくいかないですし、この他に手綱や脚での扶助も行わなければいけないので、完全にマスターするのはなかなか大変です。
でも、正反動が完璧にできるようになると乗り方の幅も広がりますし、上級者にかなり近づきます。
大変だと思いますが、できるようになった時のことをイメージして、根気よく練習して、正反動をマスターして下さいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
もしこの記事が有益だと感じたら、シェアして頂けると嬉しいです!これからもお役に立てるような情報発信がんばります!