これを覚えて解決!!駈歩を安定させるための重要なポイント

駆歩が乗馬の一つの目標になっている人は多いのではないでしょうか?

私のイメージとしては、駆歩がうまいと乗馬上級者のイメージがあるので、ある程度安定して駆歩ができるようになった時は一つ上のクラスにランクアップしたな〜、なんて思っていました。

という訳で、今回は駆歩を安定させるためのポイントをご紹介したいと思います。

駈歩の動きに合わせる

駈歩を安定させる上でまず大事なのが、駈歩の動きに合わせることです。
一番最初に駈歩を行った時の気持ちはいかがだったでしょうか?
私は正直怖かったです。

駆歩を初めて行った時は、今まで体感したことない勢いでスピードが上がり、馬の動きに全くついていけず、乗っているというよりは乗せられている人形のようでした。
恐らく同じような体験をされた方はいらっしゃるのではないでしょうか?

では、この恐怖心を取り除き馬の動きに合わせて騎乗を続けていくためにはどうすればいいかというと、それは、自分から馬の動きに合わせていく必要があります。

馬の動きに合わせるためには腰の動きが大切です。
以下動画の3分30秒付近の駈歩の動きを見て下さい。

こちらの方の騎乗を見ると腰以外はほとんど動いていないことがわかります。
これがもし体全体が動くようなことになると、馬の駈歩の動きを妨げてしまい、すぐに駈歩をやめてしまいます。

駈歩に限らずですが、乗馬で重要なポイントとして必要最低限の動きで騎乗し、馬の動きを妨げないことが大切です。
駈歩に関していえば腰の動かし方を覚えることで安定して騎乗できるようになります。

腰の動かし方を覚える

駈歩は馬の動きに合わせて腰を動かすことが重要だとわかったところで、その腰をどのように動かせば良いかという部分のお話をさせていただきます。

駈歩の動きは以下のような感じになります。
1:駈歩の初めは、馬の前肢が浮くタイミングで鞍の前橋(前の方)が高くなり後橋側に重力がかかります。
2:その後前肢が地面につくタイミングで、鞍の前橋が低くなり、鞍壺(鞍の一番低いところ)に沈み込むように重力がかかります。
3:そして、1、2を繰り返していきます。

この動きの中で腰を動かしていくのですが、この時に大切なことは、鞍壺からお尻が動かないように、そして、鞍に当たっている部分が同じ状態になるように意識して騎乗して下さい。

え!?腰を動かせと言っているのにお尻を動かさないとは何を言っているのか?と思われるかもしれませんが、少し日常でお考え下さい。

自電車を乗っている時にもしサドル部分が前後に動いたらどうでしょう?
その状態で乗っていたら腰も動くイメージが湧きませんか?

駈歩を行なっている最中は馬の背中の動きに合わせて鞍が動きます。この時の動きについていけないので、馬の動きを妨げてしまい駈歩が続かないのです。
なので、ただ鞍の上に座っているだけではなく、腰を動かし鞍の同じ位置に座る意識をして騎乗しましょう。

膝を使った動きを意識する

腰の動かし方についてご説明しましたが、実際にやってみるとうまくできないことがあります。
その時は膝が固まっていないか気にしてみてください。

駆歩をすると馬のスピードに驚いて、体が固まりやすいです。
例えば、ジェットコースターに乗った時も同じような状況だと思います。
体を踏ん張ろうとするために、膝が固まってしまうのです。
駆歩の場合逆効果で膝を固めてしまうと馬の動きについていけず、反動をそのまま受けてしまうのでポンポンと鞍の上で跳ねてしまいます。
これも駈歩が継続できない要因です。

膝は固めるのではなく、腰の動きに柔軟に対応できるように力を抜くようにしましょう。
意識的には、膝から動かした後に腰を動かすような意識で騎乗すると上手く行くかと思います。

腰を動かす時に注意されること

ここまで腰の動かし方についてお話をしていますが、腰を動かして騎乗すると指導員から、「漕いでいるから、漕がないようにして」というようなことを言われる可能性があります。

これは、馬の動きに合わせて体重をかけ過ぎているから、馬がスピードを上げる指示だと思ってしまうので、「やり過ぎるな」という意味で言われます。

このような指摘をされた場合は、自分の中で最低限の力で鞍の同じ場所からお尻が動かないように意識して騎乗しましょう。
そうすることで、外から見ても漕いでいるようには見えなくなっていきます。

手の位置を意識する

他に大切なポイントをあげるとすると、手の位置があります。
腰の動きを意識して駆歩をしていると今度は上半身が固まりやすくなっていきます。

駈歩中は、常歩や速歩に比べると馬が首を大きく動かすので、体が固まっていると馬の首の動きに合わせることができず、いつの間にか手綱が長くなっていたり、手綱を引いてしまっていたりします。
なので、駈歩の動きに慣れてきたら上半身の力を抜いて、馬が首を動かしても同じ手綱の長さをキープしつつ、動きに合わせて肘を動かし騎乗姿勢を保てるようにしましょう。

脚を入れる

正直並歩と速歩は脚を使わなくても馬は同じ動きを継続してくれます。
ですが、駈歩は違います。
しっかり脚による扶助を出さないと止まってしまいます。

馬からすると、駈歩は人間の動きの走るに値します。
当たり前ですが、何の指示も無ければ走る事はやめたいですよね。
駈歩を継続させるためには、タイミングよく脚を入れて扶助を出してあげる必要があります。
脚を入れるタイミングについてですが、これは先ほどご説明した駈歩の動きで言うと2番目の動きの時で、お尻が鞍壺に沈み込んだタイミングで脚を入れるようにしましょう。
このタイミングですが、馬からするとちょうどスピードが落ちたタイミングになります。
この時にまだ駆歩を継続して欲しいという意思を伝える意味で脚を入れるようにして下さい。

さいごに

駈歩は体感スピードが早く、慣れるまでは落ち着いて行動ができないかもしれませんが、今回お話しさせて頂いた内容を一つ一つ意識して騎乗してもらえれば、正反動よりも簡単に覚えることができると思っています。
駆歩ができるようになるのは乗馬の中で一つの目標になる部分です。
駈歩を自分の意思でできるようになると乗馬の楽しみ方が大きく広がると思いますので、駈歩ができるように頑張って練習して下さいね♪

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

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