詳しくまとめました!!ひと目でわかる脚の入れ方について

乗馬を初めて最初に覚える脚を入れる(※)という行動についてですが、脚の入れ方についてはかなり悩まれるのではないかと思います。

私も乗馬を初めた時は脚の入れ方について結構悩んで、どのようにすればよいかわからなかったものです。

自分の中では一生懸命脚を入れているはずが、全然力が入らず馬の反応がないため、「この脚の入れ方で合っているのか?」と疑心暗鬼になりながら騎乗していたものです。

大体の資料には馬のお腹を足もしくはふくらはぎで圧迫すると記載されており、説明を受けてもイマイチよくわからないのではないかと思います。。
そこで、私なりに脚の入れ方について詳しくまとめましたので、よければ参考にしてみて下さい♪

※脚扶助を出すことを脚を入れると呼んでいます。

脚を入れる位置について

脚というのは主扶助の中のひとつで、前進と後退を主に指示するために使う扶助です。

脚の使い方によって、収縮させた動きや伸長させた動きなど細かい動きも要求できたりします。

その脚を入れる位置は大きく分けて三つあり、指示の出し方によって脚を入れる位置を使い分けます。

①腹帯のやや後ろの位置 → 前進の指示を出す時
②①の位置から0.5足分後ろの位置 → 駈足を出す時、横へ動く指示を出す時
③①の位置から1足~1.5足分後ろの位置 → 後退の指示を出す時

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見た目では大した違いが無いように見えますが、この少しの違いだけでも馬は違う要求と感じ取れるぐらい繊細なのです。

なので、脚に限らず扶助を出す時は一つ一つ丁寧に出す意識をしたほうがいいです。

脚の入れ方について

それでは本題ですね。
私は3つの脚の入れ方を馬の状況に応じて使い分けています。

①ふくらはぎでの弱めの脚
大抵この脚を使い、この脚でしっかり馬が反応してくれる状態がいい状態と考えています。
やり方は以下の通りです。

①の鐙を踏んでいる部分を軸にして、②のかかとと③のふくらはぎに力を入れて④のようにねじり、ふくらはぎ側から馬のお腹に押し当てるように足で圧迫します。
(絵は少し大げさにしているので、実際はそこまで動きません。)
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この脚の入れ方にも細かく使い分けがあり、現在の歩度を維持する場合や馬の反応がいい場合は「キュッ」と瞬間的に力を入れるようにします。
歩度を伸ばしたい場合や馬の反応が悪い場合は、「ギュー」と少し長めに押し込むように脚を入れるようにします。

②ふくらはぎでの強めの脚
ふくらはぎでの強めの脚は、弱めの脚を使っても馬が反応してくれない場合や正反動を行う場合に使っています。
特に乗り始めの時は、弱めの脚で反応してくれない馬もいるのでこの強めの脚を使う場合があります。
やり方は以下の通りです。

①の鐙を踏んでいる部分を軸にして、②のかかとを少し下げます。脚を入れるタイミングで、③のかかとと⑤のふくらはぎに力を入れて、④のようにかかとを上げつつ馬のお腹をこすり上げるように圧迫します。
ただし、馬体に触れているのは⑤のふくらはぎの部分で、かかとではありません。
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かかとに力を入れると脚の力も強くなるので、より強い扶助を馬に与えることができます。
強めの脚で馬が反応してきたら、今度は弱めの脚を使ってだんだん力を入れなくても馬が反応してくれるようにしていきましょう。

③かかとを使う脚
これが一番力を入れることができる脚になります。
かかとを使う脚は、「②ふくらはぎでの強めの脚」をかかとに変えたバージョンで、上記説明の中で馬体に触れる部分がかかとになります。
この脚の入れ方が一番力が入り馬が反応しやすいのですが、このかかとを入れる脚は癖になってしまうと悪い影響を及ぼす可能性があるので、反応が鈍い馬に騎乗した場合や、瞬間的に動きを変える必要がある場合など使うポイントを意識するようにしましょう。

「悪い影響ってなに??」

ってなると思いますので、その点についてもご説明していきたいと思います。

かかとを使う癖による悪い影響について

では早速かかとを使う癖による悪い影響について説明します。

1つは、脚を入れるときにかかとが常に上がってしまうので、かかとに力を逃がすことができなくなります。

例えば、馬の乗り方の1つである正反動ですが、正反動をする時はかかと側に力を抜くようにします。

その時にかかとで脚を入れる癖があると、かかと側に力を抜くことができなくて、その分馬の反動を受けることになるので、馬の上でポンポンと跳ねてしまいます。

また、かかとが下がっていないと正反動中にしっかり鐙が踏めなくなるので、鐙が外れてしまってそのまま騎乗することができなくなるケースもあります。

もう1つは拍車を履いたときに馬体を傷つけないようにするためです。

拍車は脚の扶助で反応しない時や強めに扶助を出したい時に使う副扶助ですが、かかとでの脚をつかう癖がついてしまうと、無意識に拍車でゴリゴリ馬のお腹を削ってしまい、拍車傷をつけてしまう可能性があります。

かかとばかりの脚を使ってしまうとこのような弊害が出てきてしまいますので、基本はふくらはぎの脚を使い、状況に応じてかかとでの脚を使えるようになるとよいです。

うまく脚が入れられない方へ

先ほどはかかとを使わない方がいいといいましたが、拍車を履いていなくて、ふくらはぎを使った脚で馬が全然反応してくれない場合は、ガンガンかかとを使ってください。

正直ふくらはぎの脚で反応してくれないのであれば、がかかとを使うことでちょうどいいレベルの脚の力になると思います。

どのぐらいの力で圧迫すれば馬が発進してくれるのか、反応してくれるのかわからないのに力の入りづらいふくらはぎでの脚を行う必要はないです。

馬の動きが分かってきたところで、ふくらはぎをつかった脚に変えるようにしましょう。

自分の力で馬が動いてくれないと乗馬をしている気分にもなれないし、楽しくもありません。

まずは、自分の脚で動かすという感覚を覚えてから脚の使い方を変えていきましょう♪

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

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